まさおの手記

日々のアウトプット用。内容は雑談がほとんど。

「病院坂の首縊りの家」の思い出話【横溝正史】

どうも。

 

今週のお題「読みたい本」

 

読みたい本はずばり、横溝正史の「病院坂の首縊りの家」。中学時代からちょっとした思い入れがある本です。

 

本の紹介というよりはこの作品にまつわる思い出話になります。(推理小説という性質上内容に関しては深くは触れません。)

 

読み直したい名作

本作品はすでに2週読んでいます。ここ数年は読まずに放置していましたが、病み期を脱して心が平穏なので3週目に突入したいところです。

 

内容としては金田一耕助最後の事件。昭和28年に起きた「生首風鈴事件」を20年後に解決するという過去から現在にかけて描かれるストーリーです。複雑な人間ドラマが繰り広げられるので、「手をつないでハッピーエンド」な展開に飽きた人におすすめです。

 

感想は色々あるんですけど読む前にいろいろ言ってもつまらないと思うのでなし!とりあえず読め!

 

中学時代に読みそびれた作品

ここからは思い出話です。

 

初めて読んだのは確か中学生だったと思います。当時は「金田一少年の事件簿」にハマっていたので定期的に出てくる「金田一耕助」という人物がどういう人なのか気になっていました。母親が本に詳しかったので聞いたところ、横溝正史推理小説の登場人物だということが判明。さっそく近所の図書館に行くとあっさり見つかったので借りて読み漁りました。

 

借りた中に本作もあったものの問題が。この作品の文庫版は上下巻に分かれています。中学時代は上巻を読み終えたのですが下巻が図書館に置かれていなかったのでずっと読めないままでした。

 

時は流れ、一人暮らしを始めた頃。ブックオフの文庫本コーナーを眺めていると、見覚えのある表紙、背表紙が黒字に緑文字の本があるではないですか。これこそまさに当時探していた文庫本。このときに購入したのが「病院坂の首縊りの家」だったというわけです。

 

本は見た目から入る?

なんで長い間本屋で探さずに放置していたのか。その理由をお話します。

 

本作品の特徴です。まず下の画像をご覧ください。

どう見ても推理小説には見えません。横溝正史の文庫本ってこういう表紙が多いので当時はホラー小説と勘違いしていたのですが、普通に推理小説です。

 

作品の雰囲気が暗いので絵的にはピッタリですが。この表紙の絵のインパクトは10年以上たっても記憶に残っています。

 

続いて下の画像をご覧ください。

背表紙は黒字に緑文字のタイトル。昭和50年~60年くらいに出回っていた本なので今とはデザインがだいぶ違います。

 

表紙と背表紙がここまで独特な本は当時の私にとってはカルチャーショックに近いようなものを引き起こしました。以降横溝正史といえばこのスタイルの本、という刷り込みが出来上がったわけです。

 

この仕様の本は新書では出回っていないので普通の書店には置いておらず、当時の私はブックオフで本を買う習慣がなかったためしばらく入手機会がありませんでした。

時は流れ、一人暮らしを始めた頃。ブックオフの文庫本コーナーを眺めていると、見覚えのある黒字に緑文字の本があるではないですか。これこそまさに当時探していた文庫本。このときに購入したのが「病院坂の首縊りの家」だったというわけです。

 

まとめ

初めてまともに買った横溝正史の本が中学時代に読みそびれた作品ってある意味運命的だと思いませんか?もちろん「獄門島」、「悪魔の手毬歌」、「貸しボート13号」等の作品も読みました。また横溝正史金田一耕助シリーズを読み直してみようと思います。

 

蛇足:本の値段

裏表紙に値段が書かれています。この本が発売された当時は消費税が無かったので本体価格のみの表記になります。今は消費税10%。時代は変わったものです。