まさおです。
"Grand Theft Auto Liberty City Stories"(以下GTALCS)をご存じでしょうか。2007年に日本で発売されたPSP初のGTAです。筆者も発売されてから数年後(たしか20010年ごろ)にプレイし、達成度100%までやりこんだ作品です。この記事では懐かしいゲームの思い出を述べていきます。
- ストーリーと主人公
リバティーシティ。ここには数知れぬ物語がある。その中でも、街に計り知れない影響を及ぼしたこの話は、特別な存在だ。組織の為に構成員を1人始末し、その身を闇に潜めていたレオーネ・ファミリーの一員、トニー・シプリアーニ。彼が今、表舞台に帰って来た。全てをあるべき姿に戻すために。
政府腐敗に組織犯罪、薬物売買や労働組合のストライキ。そしてそれに付けこんだマフィア同士の抗争。この街の現実は混乱を極めている。ボスであるレオーネに街の支配権を握らせようと奮闘するトニーに、イカれた暗殺者、倫理観の欠如した大富豪に汚職政治家、さらには彼の母親までが立ちはだかる。この無秩序な街に、信頼に値する人間などいないのだ。
やがて彼は、この街の根幹を揺るがすほどの抗争へと身を投じることになる。ファミリーの為なら、そしてその中における自分の地位の為なら、トニーは手段を選びはしない。
引用元URL:https://www.rockstargames.com/jp/games/libertycitystories
主人公はGTA3に出てきたトニー・シプリアーニ。マザコン気味で少しぽっちゃりしたおじさんでしたね。本作では痩せており、レオーネ・ファミリー内での活躍を見ることができます。(ただ数年後が舞台のGTA3ではトライアドと繋がっている洗濯屋に殴り込みに行って追い返されるシーンがあるので、その弱体化ぶりに悲しくなります。)
母親に雇われた殺し屋に狙われたり、上司に裏切られたり、新聞記者の特ダネ探しに利用されたりと散々な目に遭いながらレオーネ・ファミリーの勢力拡大に協力していくストーリーになります。
ついでにトニーが作中で行った凶悪犯罪の一部を紹介します。(車両窃盗、通常時の戦闘は日常生活の一部なので除きます。)
・母親が褒めた(トニーと比較して持ち上げた)人を消す。(スコーのことです。)
・カーサ(ショバ代をケチった肉屋の店長)をひき肉にして肉屋に引き渡す。
・誰かに依頼されたわけでもないが民間人を襲撃。(北米版殺戮ミッションを参照)
・敵対組織の経営する店を爆破して多数の死者を出す。
・街の一部を地下鉄ごと爆破して廃墟にする。
・リバティーシティ現市長を始末する。
・リバティーシティ市長選で敵対候補の選挙活動を妨害(物理)する。
・神父のフリをした新聞記者に言いくるめられて破壊行為をする。後にその新聞記者も始末する。
👆捕まったら確実に死刑になることしかしていないですが反社会勢力の人間なので仕方ないですね。
- マップはGTA3と大体一緒
舞台はGTA3に出てきたリバティーシティー。工業地帯・ビル街・住宅地にエリアが分かれており、それぞれのエリアで出現する車や雰囲気が全て異なっているのでドライブするだけでも面白いです。ただしGTA3の数年前という舞台設定のため変更されている箇所が一部あります。
GTA3との大きな違いは
・キャラハン橋(ポートランドとストートン島をつなぐ橋)が未完成のまま
・GTA3にあった海底トンネルがショアサイドベイル部分しか開通していない。他の部分は工事中になっており利用不可。ポートランドのトンエル出入口付近はフェリー乗り場になっており、GTA3にあった海辺の公園も無い。
・フォートストートンの工事現場が無いので普通の街並みになっています。ただし終盤で付近一帯が廃墟になって立ち入り禁止区域になる。
・ポートランドのトニーの隠れ家前の道路が普通に通行可能。
・ショアサイドベイルの山を通っているトンネルが開通している。
他にも細かい部分が変更になっていると思いますが大まかな部分はGTA3と同じだと思います。広さや密度は今時のゲームと比べると小規模ですが、当時は筆者にとって初めのオープンワールドゲームだったので純粋にわくわくしながら楽しんでいました。(あの頃に戻りたい・・。)
個人的に気になったのがキャラハン橋が最後まで完成しなかった点です。ストーリー中盤で工事現場のジャンプ台を使って橋を強行突破できるようになりますが、現実問題ポートランドから外に出ようと思ったらフェリーを使うか、地下鉄を使うしかないのでかなり不便です。(工事現場を強行突破するのは民間人にはできないのでノーカン。)地味に一方通行だったので最後まで開通してくれたらもう少し移動がスムーズにできたのに・・と思っています。
- 豊富なラジオ曲
これまでの作品と同様ドライブ中にカーラジオが流れるようになっています。流れる音楽もポップミュージック、ヒップホップ、オペラ、中東の音楽、イタロディスコ等幅広いジャンルの曲が採用されています。GTASAに負けないくらいクセが強く、印象に残りやすいでしょう。
筆者はRadio del Mundo、Frashback FM、Rise FM、Head Radioをよく聴いていました。
残念ながらサントラCDボックスのようなセットは発売されていないですが、Head RadioとLips 106の曲はアマゾンでダウンロード販売されています。ファンの方は是非購入しましょう。
- 豊富なミッション
メインミッション、サブミッションを合わせるとかなりの量になります。GTASA程ではないですがPSPで遊べる作品にしては十分な量だと思います。
個人的に好きなのは"Slash TV"(チェーンソーを持った敵を倒しまくるミッション)です。この手のゲームってクリア後は「襲い掛かってくる敵を倒せ!」みたいなイベントってあまりない気がするので全クリした後も遊んでいました。
- ヘリは固定出現しない
ストーリー中に数回ヘリが登場しますが、通常は乗れません。(裏技を使えば乗れまるし保存もできます。)あと手配度3で警察のヘリが出てきますがこれも乗れないようです。本体を改造したら乗れるかもしれないですが・・。
GTA3ではハリボテのヘリが出てきましたが今作はそれもありません。空港やヘリポートに行ってもなにもありません。我慢してください。本格的にヘリを使いたい人はGTA5やGTASAをどうぞ。
筆者は"Calm Before the Storm"というミッションでヘリを奪ったことはあるんですけどちゃんと操作できるしラジオも実装されているんですよね。もしかして本当は乗れるようにする予定だったのではないかと勘繰ってしまいます。
まとめ
懐かしいネタを色々と思い出しながら書きました。なんやかんやで面白かったゲームです。本作は今ほどコンプライアンスを意識していないのか際どい描写も多い気がします。GTA5からやった人でも一度はやってみて損はない作品であると思います。
※本作はPSP、PS2、スマホでしか出ていないのでGTAトリロジーみたいな感じでリマスターして発売してほしいですね。